止まった時間と流れる時間

夫を亡くした30代妻のつぶやき。

あれから初めて髪を切りに行った

約一年振りでしょうか。

身なりにもすっかり無頓着になり、

ただ老けた事だけは感じてましたが…

先日は白髪も同じ辺りに数本、

新たに発見してしまったし(。-_-。)

ようやく髪を切りました。

随分と長くなり、手入れも出来ていない

不揃いな髪を少し軽くして、整えて貰いました。


以前、共感するブロガーさんの記事で

ようやく髪を切られた事を読みましたが、

確かに切るきっかけがなく、

髪よりやる事が他にあるだろうと他を優先すれば

いつまで経っても切るに至らないし。

何より、自分のキレイ願望が本当になくなりました。

私はいつ切るんだろう、と整わない髪ながら

他人事の様に思ってました。


つまらない事がきっかけ。

今度の介護スクールの実習で髪を洗う授業があるので、

乾かしにくいロングじゃ時間掛かるし

私に当たった人は大変だろうな、と。


で、行った先は、息子の髪を切って貰ってる

近所の理容。

今迄は美容院に行ってたけど、行くには時間だって、

お金は倍もかかる。

以前は車で小一時間、

託児室付きの美容室に通っていたけど、

そこまで自分の髪型ごときで…と今は思えて

行き着いた所が最短距離の理容(^^;;

理容師は剃刀が使える、

美容師は剃刀を使ってはいけない、とは

聞いた事ありますが、

理容室と美容室の違いって

私の勝手なイメージ、歯科と審美歯科って感じ。


髪を濡らすのも、シャンプーなしの霧吹きで

あとはシャキシャキと、切るのも早い早い!

いつものヤ◯◯風コワモテのおっちゃん、

息子の髪を切っている時は、言葉数少なく

「もう少し上向いて。」中々の威圧感…(笑)

大概物怖じしないやんちゃ息子もおとなしいし(^^;;

最後に飴を貰えるのが楽しみで、行ってます。

ごくたまに、フレンドリーな一言。

「今、何はやってるん?」とか、

無言の空気の中に突如押し込んでくるのが

見ていて私的には笑えますが。

私もそんな感じかな〜と想像してましたが、

一人で行くとコワモテのおっちゃん、喋る喋る…

地球温暖化の話、漢方薬の話、

おっちゃん流の健康を気遣った食事の話…

ところで前髪切るのを忘れてないか??

やんわり伝えると、

「こんなに話してるけど、ちゃんと覚えてる!」と

言い放ちました…(笑)

話の途中で、昔のおっちゃんの写真まで登場。

「この時は、こんなんでコワイ感じやけどな。」

いやいや、今でも現役だと思いますよ、私は(笑)


しかし的確で、

「髪がよく抜けたでしょう、髪先に栄養がない。

このパターンはストレスだろうな〜」って。

恐らくその通りだろうけど、本当にこんなに喋ってても

ちゃんと見てるよね〜、とも思った(^^;; 

こちらの話はしてませんが、髪の状態で分かるのは

やはりプロですね。


何せキレイ願望で切った訳ではないので、

切った後の感想もステキ感はナシ。

時間かからずで、楽でいいやん。

もう次からはここでいいわ、と思いました。

次いつ行くか、またそれも遠くなりそうですが。

こだわりが蘇ると美容院に行きたくなる?

でも、そんな気は起こらない気がする…けど、

それでいいや。どっちに行こうが、どうでもいい事。


今日のプチ介護日記。

ロングヘアを乾かすのが大変…と思った事ですが、

利用者さんで、艶やかでしっかりコシのある

結構なロングの方がいらっしゃいます。

目立つ程に長い方は他にいらっしゃらず、この方だけです。

最初はなるべく短時間で乾かすのが、難しく感じました。

…というか、無理でした。時間かかりました。

それは何度かやっている内に、それなりに慣れましたが。

髪に対してこだわりがあるのか、

はたまた私と同じくどうでも良くなったのか?

言葉は発せないのですが、

「髪、ホント綺麗ですね。アレンジしたくなります。」

って言ったら、ご自分のバッグからそっと、

ラインストーンの付いたバレッタを出して来られました。

家から持って来られてた事が、意外でした。

髪を何かでまとめている姿を見た事がなく、下を向けば

顔が見えなくなってしまいそうな程のロングヘア。

バレッタを持ち歩かれているだけに、

これを使ってすっきりとまとめたいのか、

それ以上に綺麗にしたい思いがあるのかも…

出来る事なら美容院で綺麗にして貰いたい気持ちだって

あるかも知れません。

どこまで思われているかは分かりませんが、

自分一人で意思のまま動けないのと、失語もあります。

自分のしたい事をうまく伝えられなかったり、

周りに動いて貰わないといけないという遠慮などで

諦めてしまわれてる事もあるだろうなぁ…と思いました。

ご本人に馴染まない事をしても駄目だから、

編み込みにしてバレッタで後ろにまとめていいかと聞くと、

珍しく笑顔を返してくださいました。

ほんの小さな事ながら、嬉しい出来事でした。

<a href="http://baby.blogmura.com/shibetsusinglembaby/" >にほんブログ村 死別シングル育児</a>