旦那が帰って来た。
今日は旦那の遺影と位牌をお迎えに、
旦那の実家に行きました。
偲ぶ会で旦那友人が旦那へ送った色紙や
旦那が友人達と楽しそうに写る写真を飾ったボード…
義母から渡された時に、一瞬堪えられなくなりそうでした。
心に深い哀しみを負った義母、息子、その前で私が泣いたら
二人の心がこれ以上に崩れてしまいそうで、
涙は見せない様に自分を保ちました。
旦那実家に飾られた遺影を前に息子が一言、
「パパがかえってくる」と、少し嬉しそうに言いました。
喜ぶ息子、位牌に魂はあるのだろうか?
何を信じていいのかも分からないけど、
旦那友人が作ってくれたボードの写真はいつも通りの旦那、
その姿を見るとすぐ会えそうな錯覚を起こしてしまう程に
とても近く感じるのに、会えない。
何をどうしても、もう一生会えない、叶わない。
こんなに近く感じても、もうこの世の中に
私をあんな風に大切に思ってくれたあの人は、
私の生涯が終わるまで、これからもずっといない。
帰りの車内で子供達はぐっすり寝ていました。
静かな時間の中で色々思うと、涙が込み上げてきました。
道に迷いながら少し大廻り。
家に着くのが思っていたより
少し遅くなってしまったけど、
旦那ならきっと「よく頑張ったね!」って
方向音痴の私を、一言褒めてくれただろうな…
余りにも早過ぎるね。
次にもし巡り会えるとしたら、
次の人生こそ一緒に、もっとのんびり行こうね。
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