止まった時間と流れる時間

夫を亡くした30代妻のつぶやき。

旦那が帰って来た。

今日は旦那の遺影と位牌をお迎えに、

旦那の実家に行きました。


偲ぶ会で旦那友人が旦那へ送った色紙や

旦那が友人達と楽しそうに写る写真を飾ったボード…

義母から渡された時に、一瞬堪えられなくなりそうでした。


心に深い哀しみを負った義母、息子、その前で私が泣いたら

二人の心がこれ以上に崩れてしまいそうで、

涙は見せない様に自分を保ちました。


旦那実家に飾られた遺影を前に息子が一言、

「パパがかえってくる」と、少し嬉しそうに言いました。


喜ぶ息子、位牌に魂はあるのだろうか?

何を信じていいのかも分からないけど、

旦那友人が作ってくれたボードの写真はいつも通りの旦那、

その姿を見るとすぐ会えそうな錯覚を起こしてしまう程に

とても近く感じるのに、会えない。

何をどうしても、もう一生会えない、叶わない。

こんなに近く感じても、もうこの世の中に

私をあんな風に大切に思ってくれたあの人は、

私の生涯が終わるまで、これからもずっといない。


帰りの車内で子供達はぐっすり寝ていました。

静かな時間の中で色々思うと、涙が込み上げてきました。


道に迷いながら少し大廻り。

家に着くのが思っていたより

少し遅くなってしまったけど、

旦那ならきっと「よく頑張ったね!」って

方向音痴の私を、一言褒めてくれただろうな…


余りにも早過ぎるね。

次にもし巡り会えるとしたら、

次の人生こそ一緒に、もっとのんびり行こうね。

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