心の中に生きる
寝る前に何度も息子が泣きそうなのを何とか堪えながら、パパはどうしてしんだの?と、説明をしても間を開けて繰り返し質問してきた。
悲しい時は一緒に泣こうと繰り返し言って来たけど、泣いてはいけないと思ってるんだろう。
今日は、どうしてそうなる前に分からなかったのか、いつ病気だと分かったのか…等も聞いてきたので、四歳の割に突き詰めた質問だと思った。それだけ受け止め難い状況で、でも現実的にパパはいなくて…
息子の心の中でパパは生き続けてくれると思う。きっと、パパの残した愛情や思い出を大切にしてくれるだろう。
でも、こんな幼い子供がそうなるだけの、大きな悲しみが存在する。
離婚したママ友は、パパの存在を消そうと子供に「パパはお仕事で帰って来ない。」その内「パパはお星さまになったの。」
今の段階ではそれで納得してるよ〜と、励ましのつもりで言ってくれたんだろうけど。
彼女も大変だっただろう、でもケースが全然違う。
病院で、薄黒く冷たくなったパパの姿を直視出来ず、私の胸にうずくまりながら泣き叫び続けていた息子。
こんな幼い子供にこんな現実は惨過ぎる。
昨日ふと、パパが普通に何事もなく戻ってきたら…息子がどんな風に喜ぶのかな、自分がどうという事より一番にその事が浮かんできた。
くったくない笑顔で元気で明るくて、パパの事が大好きで…パパのお休みの日を楽しみにしていて、お風呂に入るのもパパがいい!って、そんな子がどうしてこんな歳である日突然大きな悲しみに直面しなきゃいけないんだろう…
ママはしなないで、ママはひゃくさいまで、あとなんねん?と何気無い会話の後、少しの間を空けて時々言う。
これ以上悲しませたくないな…永遠なんて無理だけど、ずーっと幸せな四人家族でいたいね。
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