止まった時間と流れる時間

夫を亡くした30代妻のつぶやき。

写真で感じる時の経過

手付かずだったアルバム作りをしようと、

前日から沢山プリントアウトしました。

息子と娘用にそれぞれ。

前回アルバムに貼った最後が去年の夏前でした。


親バカ発揮で可愛い〜!の連発(^^;;

一年の成長って本当に大きいな〜と

写真で振り返りながら思いました。


写真嫌いの旦那は、たま〜にしか登場しないけど

子供達と楽しそうに写っている。

その表情の一つ一つを、目を止めてじっと見た。

父親らしさと同時に、同じ目線で笑っている旦那。

何気なく撮った一枚一枚、その表情だけでも

沢山の思いを感じる。

新しい年を迎えてからは、疲れている様にも見える。

普段気付かなかったのにな…

たまたまそういう表情だったのかな…

プリントアウトしながら、

少しずつあの日に近付いていくのが辛くなった。


何かの度に撮っていた写真、

その先は暫く空白の期間でした。


もう旦那がいない、パパがいなくなった

その後の私達家族。


その初めは、あれから少し経った時に

妹が気に掛けてくれて、娘(姪っこ)と

一緒に泊まりに来てくれた時のもの。


明るく過ごそうと、頑張ろうと、

自分の気持ちをどうにかしようと

明るさを装ってたんだな、と自分に思った。


あの時は、子供達の事を思っても悲しかったけど、

自分の思いしか見えていなかったのかも知れない。

今、その時の写真を見ると

子供達はカメラを見ているものの表情が乏しくて、

あの時の子供達の気持ちもそのまま写っていた。

悲しそうに笑おうとする息子と、冷たい表情の娘。

こんな表情で写っていたんだな…。


息子は死を受け止められないながら理解している。

まだ分からないだろうと思っていた娘も、

分からないなりに感じ取っているみたいだ。


データは消さないものの、

未来にこの子達が見るであろう写真には

残せなかった。

子供達の表情が、心に刺さります。


その後、両親と子供達で遊園地に出掛け…

あの時も、心から笑ってなかったけど、

そんな私達の力になろうとしてくれている

両親の思いも、振り返りながら感じました。


その後に保育園の行事、

徐々に表情を取り戻してはいきました。


側にいてくれる人がいるのはありがたい。

でも、同じ所で一緒にいた人が

もうこの世にいない事が寂しくて、

静かな部屋で一人こんな作業をしていたら

孤独感が増す。心がざわつく。


アルバムまとめたよ、よくやったでしょ。

まだこんな歳なのに、もう2人で何冊?

こんなに嵩張るけど、これからも続けるつもりだし

どこまで増えるだろうね。

これからは運動会、息子の誕生日、クリスマス、

お正月、娘の誕生日…また増えるよ。

今整理しとかなきゃ、ますます大変だから。

パパと一緒の写真は全部、二人に残したよ。

二人が少し大きくなってから見せようと思うけど、

きっとあなたを探し求めながら見ると思う。

その時に、そこから見えるパパの思いが全て

子供達の心に伝わる為に。


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