止まった時間と流れる時間

夫を亡くした30代妻のつぶやき。

時の重み

寒さが余計にそうさせるのかな…


布団に入って目を閉じると、旦那の倒れた時の事や

ショックや動転しながらのあの時の気持ちが

頭と心を巡る。


旦那が元気だった時の事、まだその姿が近い日の筈なのに

沢山のものを残しながら、今どこにもいない。


辛くなって、やはり蓋をしよう…

これ以上思い出すとパンクしてしまう…

辿ってきた悲しみの過程を

後戻りしてしまいそうな恐れも感じたり。


また、どうしていなくなってしまったのか

取り戻せない時を悔やんだり…今迄も何度繰り返したか。


子供達を思うと、気持ちの後退だけは

してはいけないと思いますが…抑えなきゃ。

私はこの子達に支えて貰ってるのに、

自分が壊れる事で子供達の心を壊してはいけない。


眠れなくて、私たちの写真を振り返った。

もうこれ以上旦那のいる写真は増えないから、

撮り逃してるだろう沢山の瞬間をも悔やんで…

ずっと思い出せないかも知れない、何気無い沢山の時間。


今見ると、若い二人。

楽しかった沢山の思い出、

二人に子供が出来てからは

心も少しずつお父さん、お母さん…

立派にそうなった写真に変わっていった。

小さくて可愛い王子様とお姫様を

両手で抱きかかえた笑顔の写真。

あの時は幸せながら「どこにもある平凡な家族」

平凡が一番幸せな事だと思っていたけど…

当たり前の様に過ぎていって、思っていた以上に深く

当たり前ではなかった幸せな時間だった。

写真の中の旦那の笑顔、子供達の笑顔が心に刺さる。

子供達に見せるにはまだまだ早いな…

見たいと言うのであれば、別だろうけど。


もう戻れない幸せなんて、あの時は考えもしなかった。

今だからこそ痛感する。

子供達といられる時間、親といられる時間だって…

私に与えられた時間を大切に生きなきゃ。

今の自分がこれでいいのか分からないけど。

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