止まった時間と流れる時間

夫を亡くした30代妻のつぶやき。

人らしく生きる

今、介護の職場で働き初めて数日。


お年寄りの方々と過ごして、人らしさに元気を貰えます。

小さな事にもありがとうと言える事、

コツコツと何かに取り組む事、

利用者さん同士の不仲からも

沢山の人間らしさや感情が見えます。

思う様に動かない身体を動かそうとされたり、

少しの表情の変化。

これから何かをしたい、何かを思われたサイン。

話せなくても、意思を汲みながら心に沿った介助が

出来る様になりたいな…と思います。

これから覚える事が沢山。

ワガママを沢山言うから要注意、と聞いていた人だって

(確かにそういう所もありつつ、何てことない事だったり)

満たされない心の何かを埋めたいんだな〜と感じます。

子供達のワガママに慣れてるせいなのかな?(^^;;

ずっと付く訳にはいかないけど、

小さな事が叶った時の表情や「ありがとう」に

また元気を貰えます。

「ワガママ」のレッテルを貼られている方も、

やはり沢山の経験をされてきたからでしょうか。

ご高齢の方々と一緒にいて気付かされる事は、

小さな事に感謝できる事。

建前でも言えるたった一言に温かさを感じるのは、

沢山の経験や生き方が滲み出ているのかも知れません。

一番に学びたい姿勢です。


初日は自分の中で壁があり、

知らない人にどう声を掛ければいいのか

会話の糸口が難しく思えましたが、

右も左も分からない緊張が距離を作っていました。

表情を見ている内に少しずつ思いが見えてきたので

ちょっと会話をすると

家でどの様に過ごされているのか、

どんな思いで日頃過ごされているのか、

生活背景が色々とみえてくる。

それこそ、建前でなく心で話せばいいんだな、と思った。

場合にもよるかも知れませんが、

心で話してくれる人に心で話す。

無駄な建前の壁はいらないな、と。


不自由なく、そつなく動けるのであれば

感情がそこまで見えない。

「あの人、何考えてるんだろうね?」みたいなのも

そうなんだろう。出す必要もない。


長い時間沢山の事を見て、経験して、

私の経験した事のない戦争や様々な障害、

この位の歳になると近くの人の死にも遭い、見届け、

まだそんな深い話は聞いた事はないけど

人それぞれながら、どんな気持ちや考えを持たれているのかも

話を聞ける機会があれば聞きたい、知りたい。

慌ただしい時間の中でも感じる事が沢山あって、

色々と気付かされる。


私はどう生きていけるかな…

不安な事は沢山、子供達のこれから先の事。

私の器では不安過ぎるけど、再出発するしかない。


人らしく生きる、良心や人情深さ、感謝の気持ち。

自分に足りなさを感じつつ、

見失わずにいたいと思いました。

何が起こってもそれを結果的に全う出来る事が

その人の生きていた一番の価値じゃないかな…

旦那もまだまだ短い人生だったながら、

自分らしく全うした様にも。


<a href="http://baby.blogmura.com/shibetsusinglembaby/" >にほんブログ村 死別シングル育児</a>