止まった時間と流れる時間

夫を亡くした30代妻のつぶやき。

心に響く勉強。

介護の勉強を始めた内のひとつの思い。

自分の経験から、人生の最後を見つめる人が

少しでも笑顔で、幸せに過ごせる様に

おこがましいけど、自分が僅かな部分でも

そうする事の手伝いでも出来れば…と思いました。


知識も勿論必要だけど、心に沿うという事が

介護の中でかなり重視されています。

人との関わり、

ましてや残り長くもないだろう時を過ごされている方相手、

心の持ち方としては当然そうだけど

私の求めるものがここにあるな…と思います。


淡々と説明される授業でも共感や

時に感情が込み上げてきて、

変な生徒にならない様に抑えています(ー ▽ー;)


今日は仕事で、利用者さんの誕生会をしました。

今日のデザートはケーキです。

「◯◯さん  お誕生日おめでとうございます」

と書いた、チョコレートのプレート。


その方は、マイクを渡されると

「こうやって皆様にお祝いして頂ける事、

また一年こうやって迎えられる事に

厚く御礼申し上げます。」と深々お礼をされました。

心が滲み出ていて、笑顔で拍手しつつジワっと来ました。

生きて来られている重みを感じました。


他のお祝いをされた方も、

「ありがとう、すみませんね〜。」って

スポットを浴びてしまっている人前の照れが微笑ましくて。

ご高齢の方は、日頃ちょっとした事でも

「ありがとう」と言ってくださる方が多く感じますが、

経験の中できっとそれだけ弱さも知っていて、

ありがとうの一言に重みがあるのだと思います。


帰り際に、先程書いた丁寧な方が

「チョコレートのプレートを持って帰りたい」と

おっしゃいました。

ケーキを食べたお皿に丸々キレイに残されていて。

何かいい方法はないかと聞かれましたが、

チョコレートは溶けるし、

食品を持ち帰った後で何かあると駄目なので

お断りしました。


「カミさんにお供えしたいんや。無理か〜…」


その一言、

込み上げそうなものが、またありました。


あんなに誕生会を感謝してくださって、

きっと「今日はこうして貰ったよ」と

その気持ちを奥様に伝えようと。


どうにかして持ち帰る、奥様に見せれる方法はないかな…

スタッフに、プレートの写真を撮ってプリントアウトして

渡す事は出来るか、と聞きました。

帰り支度で忙しい時間でしたが、

そうしても良いとの返事を貰ったのでご本人に伝えたら、

了解してくださいました。

今初めて物の場所やプリント方法を聞いてもバタバタ中だし。

そんな訳で、後はスタッフの方にお任せしてしまいましたが(^^;;


今日は、また利用者さんの心の一面を見たな…と

これから携わっていく中での励みにもなった気がします。


介護の学校の授業の中でも色々と思う事がありますが、

書きたいんだけど、また今度にします。

明日は学校で、なるべく吸収出来る様に今から寝ます。

おやすみなさい(_ _).。o○

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